先日CONACYT(日墨GP研修計画の参加者へ奨学金を支給しているメキシコの機関)への2回目の定期レポートを無事に書き終え、清々しくセマナサンタ休暇を迎えられそうな、まそん(máscara-sonrisa)です。
日墨GP研修計画の募集要項(3.コース概要- (5))にもあるように、研修の参加者には3ヶ月に1度、レポート提出月以前の3、4ヶ月の間に行ったことに関して書いたレポートの提出が義務づけられています。もちろんスペイン語で書きます。
「えっ、スペイン語で書くの。。。」と思う方もひょっとしたらいるかもしれませんが、文章量はA4用紙1枚以上、2枚以下でよく、また内容はこの3ヶ月の間に行ったことについて自由に記述していいので(例えば、語学学校での授業や旅行について、イベントへの参加、大学のサークルへの参加について、など。)、そんなに大変ではないです。やや面倒くささはありますが。
ちなみに、今回提出した2回目の定期レポート(2018年3月28日の14時締め切り)では、昨年(2017年)の12月〜今年(2018年)の3月の間に行ったことを書きました。
さて話は変わり、今回の投稿に関してですが、以前執筆した日墨戦略的グローバルパートナーシップ研修計画の書類審査(一次試験)に関する記事に引き続き、同研修計画の語学文化コースの面接試験(二次試験)に関することを、昨年の面接試験終了直後にメモした内容をできる限りそのままで、書いていきたいと思います。
ここで述べる内容は面接を受けた際の私の経験談なので、あくまで参考程度にとらえていただけると幸いです。
面接試験の様子&アドバイス
面接官は4人でした。
- 外務省中米カリブ課の女性(日墨GP研修計画参加決定から、メキシコへの渡航前まで、日墨GP研修計画に関する連絡を行ってくださった方)
- 日墨交流会(おもに日墨GP研修計画に今まで参加した方々(いわゆるOB、OG)が参加している会)の会長の男性
- 東京にあるメキシコ大使館の書記官の女性
- そして、もう一方若い女性の方(すみません、役職等は覚えていません。)
がいらっしゃいました。
最初、入室をして着席したのちに名前と所属先を聞かれるので、これらを述べます。
質問は基本的に研修計画書と志望理由書に書いたことを元にしたものでした。(当たり前か。。。)
私が面接を受けた際は、「その質問の答えについては、すでに書面(一次審査の際に郵送した研修計画書&志望理由書)に記してありますよ!」と、聞かれた際に心の中で思うような質問が面接官の方から結構飛んできたので、
「質問に対する答え +(プラス)その理由や詳細を述べる1、2文」
は簡潔にまとめて言えるよう、予め考えておくと良いと思います。
例えば、
問い:「この研修での経験を、今後の日墨間の交流にどのように生かしていきたいか?」
答え:「Aという活動を行いたいと思います。」
↑この答えに+(プラス)1、2文:なぜなら、Aという活動は〜と思うからです。/〜という面で日墨交流に貢献すると思うからです。」
and/or
「Aという活動では、具体的には〜をします。」
といった感じで。
(この面接試験の質問を振り返った時、IELTSのスピーキングテストの時が懐かしいなぁ、と感じていました。たしか、IELTS対策本のスピーキングテストTASK1のアドバイスで、「質問に対する答え+1文を言えるように」って書いてあった気がします。)
あとは、自分の研修計画書や志望理由書を今一度読んでみて、ツッコまれそうな所(詳細を尋ねられそうな部分)は予めすぐ答えられるように準備しておくと良いかと思います。
想定外の質問(参考までに)
ここでは、事前に質問されると考えていなかったものを、参考までに箇条書きで紹介していきます。
- 現地に一年間滞在することに対して不安に思うことは何かあるか。
- 一年間の渡航を通して、どのような部分で成長したいと思うか。
- 大学4年生ということだが、就職活動はしているか?
(こう聞かれ、「していないです。(書類にも書いたように、)大学院に行くつもりなので。」と答えましたが、これはどんな答えだったら正解だったのだろう。)
- スペイン語で一文質問がありました。
( たぶん、「スペイン語は独学でやってきたが、まだ会話の部分が弱いと思う。」と書類に書いていたり、面接の時に言っていたせいかな?と思います。)
↑この、スペイン語で聞かれた質問は、以下のようなものでした。
面接官(メキシコ大使館書記官の方):「(日本語)スペイン語で一つ質問いいですか?」
私:「(日本語)はい。」
面接官:「(スペイン語)メキシコに興味を持ったきっかけがルチャ・リブレだと言っていたが、他にメキシコの文化的な側面で興味を持っているものはあるか?(※かなり意訳)」
私:「Yo tengo intereses sobre bailar.(舞踊に興味があります。)」
面接官:「Tradicional ? O… (伝統的なもの?それとも…)」
私:「Tradicional. Sí.(伝統的なものです。はい。)」
面接官:「Muchas gracias.」
私:「Gracias.」 〜スペイン語での質問終わり〜
面接試験の感想
これも当たり前かもしれませんが、「面接試験では、書類に書かれたこと以外の受験者の特徴、考えを、面接官は見たい&聞きたいと思っているのかなぁ。」と、面接試験の内容を振り返ってみて思いました。
あとは、私は研修計画書に「現地で〜についての調査を行なう予定である。」と書いていたため、面接時の質問で調査の実施に向けた現在の準備状況についてちょいちょい聞かれ、面接が終わった後に「ああ、現地で行う調査の下調べとか、準備があまりしてないことがバレたかな。。。」と心配に思っていました。
以上、今回は日墨GP研修計画の面接試験について、筆者の経験談を元に書きました。
これから面接試験を受けられる方、準備万全で試験に臨めますように。応援しています。
*おまけ
3つ程、余談ですがすこし。
まず1つ目。日墨GP研修計画の倍率や選考に関して。
明確な数字はわからないですが、あくまで面接官だった人のうちの1人の方の話によれば、45期生の選考時は一般のスペイン語・メキシコ文化コースの倍率が3倍程だったそう。その上、応募者それぞれ魅力があって、最後まで誰を選ぶか悩まれたそうな。
また、年によっても評価基準は変わるそうです。
次に2つ目。
日墨交流計画|ラテンアメリカで何かがうまくいったらそれを奇跡と思いなさい
↑面接試験の参考にしようと以前見ていたブログです。(多分、日墨の面接試験について調べている方は、既にご覧になっていますかね。)
過去に、日墨GP研修計画の専門コースに応募されていた方みたいです。この面接試験に関する記事以外のものも、研修について知りたい際に参考にしました。
3つ目。面接試験の時とそれに関連した、ちょっと面白い凡エピソードを書きたいと思います。(どうでもいい話なのでスルー推奨。)
面接試験時、実際に質問されたもので、「志望理由書に『高校生の時に、メキシコに興味を持ち始めた』と書いてあったが、その興味を持ったきっかけは何だったのか?」というのがあり、(実は面接試験日の前夜に「あ、質問されるかも。」と思っていたこともあって、)「高校生の時にルチャリブレを見始めまして。。。」と躊躇なく答え、面接官の方々の笑いを取ることができたたわけですが、
この次に「では、ルチャリブレの選手で好きな選手は誰ですか?」と、これまた予想外の質問をされました。
面接試験受験当時、メキシコルチャの情報に疎くなっていた&あまりチェックしていなかった私。全然、ルチャリブレの選手の名前が思いつかず(思いつくのは、関本大介選手とか木高イサミ選手等の、日本で活躍するプロレスラーばかり。。。)、少し脳内はパニックに。
その時、奇跡的に思いついたのが、レジェンドレスラーのミル・マスカラス氏でした。彼がどれくらいレジェンドかといえば、メキシコにいる・住んでいる人&メキシコに詳しい人なら、ルチャリブレに興味ない人でも知ってるくらいの人。日本にも、(日本のプロレス全盛期から現在に至るまで)何度も試合しに来られているので、日本にいる人でも知っている・彼の名前を聞いたことがある人は多いと思います。(勿論面接官も、4人の内3人の方がご存知のようでした。)
この面接時のエピソードを、私が通っていた学部で唯一、中南米にも研究で何度か訪れたことのある教授に話したところ、「その話例えるなら、『洋楽、どの歌手が好きですか?』と聞かれて『ビートルズ』って答える感じですね。」と教授に言われ、二人して笑っていました。(終)
おわり。