日墨研修計画

日墨戦略的グローバルパートナーシップ研修計画45期生と書類審査(一次選考)について

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(↑ミチョアカン州、トラプハフア(Tlaphajua)にて。)

*当記事は、2018年3月に公開した内容に適宜変更を加えていったものとなっています。

1月末から大学の授業が始まり、UNAM内にも、いつもの活気が戻ってきました。

こんにちは、まそん(máscara-sonrisa)です。

現在はCEPEのnivel 6 (Intermedio2)で勉強しています。
*CEPEやCEPEのnivelについては、こちらの記事の「2.CEPEのレベル分けテスト」をご覧ください。

最近は、以前と同じくスペイン語の授業を受けたり、スペイン語クラスの友達と出かけたり、nivel6修了後の計画(主にUNAMの学部授業の聴講)を立てたり、セマナサンタ(メキシコにある、3月最終週にある一週間程の休暇)の計画を立てたりしています。

さて、今回は私が参加している日墨戦略的グローバルパートナーシップ研修計画(以下、「日墨GP研修計画」と省略。)の、現在メキシコに留学中の45期生についてと、一次試験の書類審査について、感想やアドバイスを主に書いていきたいと思います。

 

日墨GP研修計画 45期生について

第45期の参加者は、全員で34名。そのうち、

  • JASSO外務省のサイトにある募集要項の方法で応募した人(私は「一般応募」と呼んでいます。私もこの方法で応募しました。) 8名 (このうち、スペイン語・メキシコ文化コース7名、専門コース1名)
  • 姉妹都市推薦(京都市、埼玉県、さいたま市、広島県、和歌山県)の参加者 12名
  • 省庁等からの参加者 10名
  • その他団体推薦(経団連、JICA、日本サッカー協会)の参加者 4名

となっています。

現在、日墨生(日墨GP研修計画参加者)各々は何をしているかというと、CEPEの授業を取っている人、引き続きCEPEの授業を取りつつもNGOへインターンに行く人、学部や大学院の授業・ゼミを聴講しに行く人、フィールドワークに行く人、等々がいます。

実際にこの研修に参加してみて思う&この研修に参加するメリットとして感じるのは、自分の自主性次第で、本当に色々な活動がメキシコで出来るということ。

研修の規則上、CEPEのIntermedio2を修了しないと、毎日(勿論平日だけ)2、3時間のスペイン語の授業を受け続けなければならないのですが、Intermedio2を修了していないうちからでも、必須授業の無い時間帯や休日を利用して、自分の行いたい活動を自由にすることができます。

例えば、フィールドワークしに行く、インターンシップに行く、学部の授業を聴講しに行く、民族舞踊を習いに行く、旅する、などなど。

 

日墨GP研修計画の選考一次試験(書類審査)について

例年、2月の初めが締め切りとなっているこの書類審査。現在募集中である、2019年8月中旬から派遣される予定の第47期生、その選考一次試験の応募締め切りは2019年2月1日(金)となっています。

募集要項はJASSOのサイト外務省のサイトをご覧ください。

今後応募する方に向けて、書類選考を準備した時の感想と私が思うアドバイス(みたいなもの)を少し書きたいと思います。

① 研修計画書&志望理由書の添削は必ず!

これは、あらゆる書類審査の基本なので、言わずもがなですが。

研修計画書と志望理由書(和文バージョン、英文or西文バージョン両方とも)の添削は、必ず誰かにしてもらいましょう。

文章を書いたり、書いた文章を自分で読み直している時には気付かなかった部分(特に、直したほうが良い所)が明らかになるためです。

あと、書類提出の準備や添削をお願いする際には日程に余裕を持って行うようにしましょう。

応募要項を見てもらうとわかると思いますが、この日墨の書類審査は何と言っても、提出しなければならない書類が多く、戸籍謄本や健康診断書、推薦状のように、多少手に入れるのに時間がかかるものもあるので、注意が必要です。

その為、私の経験談からいくと、

12月中旬頃から色々準備を始める。(具体的には、「戸籍謄本をもらってくるよう、親にお願いする。(本籍地から離れた場所に住んでいた為。)」、「推薦状を書いてもらいたいと思っている人に連絡する。」、「健康診断書を書いてもらうために、病院へ問い合わせをする。」など。)

12月末までには研修計画書&志望理由書の日本語版を完成。完成後、英語に訳して英語版を作成。

1月の初めに研修計画書&志望理由書の日本語版を添削に出す。(大学の先生に見てもらいました。)

同じく1月の初めに、英語版を完成&添削に出す。

1月下旬に提出(郵送)

という感じでした。

振り返ってみると、ちょっと準備し始めるのが遅かったと思うと同時に、「添削や推薦書をお願いした先生方は、割と早く添削や準備をしてくださったのだなぁ。」と思います。。。なので、12月初めあたりから書類審査のために動き始めるのが良いのかな?と思います。

 

② 応募要項に書いていないものの、書類審査応募の時点で必要だと思うこと

(注)完全にこれは個人的な感想(他の研修参加者も見てみて思うこと)で、人によっては「いや、当たり前じゃん?」と読んで思うかもしれません。参考程度に見てもらえると幸いです。

まず、語学力

スペイン語の語学力(を証明するもの)があればそれに越したことはないのですが、もし無い場合は、ある程度英語力(同じく、これを証明するもの)がないと、選考を通らない可能性があります。

なぜこのように思うかというと、まず日墨GP研修計画は、日墨両国の学生が片方の国へ留学に行くプログラムとなっていて、メキシコの学生がこのプログラムで日本への留学をする場合、英語の資格(おそらく、IELTSかTOEFL)や英語が話せる事が必要である“らしい”ため。(確実じゃないです。すみません。)

(どこで↑このことを耳にしたかというと、昨年8月に行われた、CONACYT説明会後の食事会の際、在メキシコ日本大使館の方が「メキシコの学生がこの日墨の留学制度を使って留学する場合、日本語が話せない場合は英語力とそれを証明できるものが必要。日本の学生向けの応募要項でも、『スペイン語ができない場合、ある程度の英語力が必要。』と書いてあったでしょ?」とおっしゃっていたのです。

ただし今のところ、私はまだ実際にこの根拠となる募集要項を見つけられていません。CONACYT(メキシコ国家科学技術審議会)や在メキシコ大使館の日本で学びたいメキシコ人学生への奨学金制度に関するwebページ(西語)では、幾らか見当たりますが。

確かに、一般応募で語学・文化コースに参加している第45期生を見渡すと、スペイン語が応募時点であまり出来なかった人の殆どが、英語がある程度話せるよなぁ、と思います。

ちなみに、私はIELTS6.0英検準1級が、書類応募時に書いた英語(語学力)に関する資格です。

もちろん、語学力だけでは書類審査の合否は判断されないと思います。研修計画書や志望理由書の内容も選考の際に重要なものとなります。

参考までに、私は研修計画書&志望理由書に、

  1. なぜ、この日墨GP研修計画に応募した上で(日墨GP研修計画という制度を利用して)メキシコへ行く必要があるのか
  2. どのような研修計画を立てているか(何をメキシコでやりたいと思っていて、その経験を留学後どう活かそうと思っているのか。)
  3. 今までどのような事(学部での勉強、大学以外の場での活動等)をして来たか
  4. 今までの③の経験をどのようにメキシコ留学(メキシコでの研修)に結び付けていくのか。

を明確に書くようにしました。

研修計画に関しては、(研修が始まってから、メキシコでやりたい事が多少変わる事は結構あるので、)現時点での計画を明確に書くようにしましょう。

「語学力だけで、書類審査の合否は判断されない」と思う理由は、現在の45期参加者全体を見渡してみると、色々な面で多様性に富んでいて、「選考の際は語学力の他に、研修計画書や志望理由書の内容が合否に大きく関わってくるのだろうなぁ。」と思うため。

この45期生の中には、博士課程、修士課程に在学している大学院生の他に、大学生、以前働いていた職場を離れて(仕事を辞めて)参加している人、省庁で働いている人、以前、青年海外協力隊として中南米にいたことがある人等、様々なバックグラウンドを持つ人がいます。

しかも皆、参加する動機も個々の研修計画もバラバラで、実際、スペイン語が渡墨段階からよく出来た人もいれば、そうでない人もいたわけで。(この多様性が面白いなぁ、と時々感じます。)

その為、語学力だけでなくて、どのような研修計画、志望理由を挙げているかも、重要な選考理由になるのだなぁ、と思います。

以上、日墨戦略的グローバルパートナーシップ研修計画の第45期生(日墨生)についてと、選考一次試験(書類審査)についてでした。

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